各地のムーミンの日&レポート第2弾!
随分と急に秋が近づいてきました。毎日朝の空気のひんやり具合が楽しみな新金庫番です。台風の影響も厳しいものだったようですが、早く、本格的にきれいな月が楽しめる季節がやってくると良いですね。そして、こちらにも夏の名残りが!大変お待たせしました~!トーベさんのお誕生日をみんなで祝った8月9日ムーミンの日についてですが、え~、なんだっけ、なんて言わないでくださいね!先々週お届けした「2015 ムーミンの日の集い」レポート第一弾では、ムーミン谷の名言が続出する「2015 ムーミン絵手紙コンテスト」のグランプリの発表までをお送りしました。そこで、集いの第一部は終了したのでしたが、今週はその続きから、ムーミンの日の集い、レポート第二弾をお送りしま~す!!「2015 ムーミンの日の集い」の第一部のプログラムが全て終わって、25分間の休憩では、みなさんが売り場に押しかけて大変な状態でした。ムーミンの日のビジュアルがかわいい団扇やTシャツなど、それから、ムーミンマニアッククイズで正解者への賞品となっていた「劇場版ムーミン 南の海でたのしいバカンス」の豪華版DVDなどが、人気だったようですね。
当日の会場ロビーでは、PEIKKOのムーミンの日限定パッケージどらやきが早々に売り切れたり、発売になったばかりの、『ムーミンカフェ おもてなしごはん』、『たのしいムーミン一家 復刻版』などの書籍のご説明を、出版社の方が一所懸命になさったりと、短い時間でも真剣なやりとりが続いていました。
そして、1ベル、2ベルがなり、たくさんのお客さまが必死でお席に戻ってくると、ムーミンの日の集い第二部の開演です!!
緞帳が上がると、そこには逆光に映し出されるムーミン達の姿が・・・。え?あの右側のシルエットは、やっぱり??!
そんな風に我が目をこする人々の様子が想像できる新金庫番なのでした。そうです。あれが、市原悦子さんです。
今年のメイン プログラムは、カンテレ演奏にのせた、市原悦子さんによる朗読、「目に見えない子」の上演です。「目に見えない子」は、ムーミン小説シリーズ中、唯一の短篇集「ムーミン谷の仲間たち」に収録されている名作ですが、会場に訪れた観客のみなさんは、いままでに読んだことあったかな。
やっぱり、はじまりはどきどきしました~。そして、ついに、琴ともチェンバロとも違う、なんとも神秘的で、自然で、美しいカンテレの音色が聞 こえてきました。あっ、カンテレ奏者のあらひろこさん、はだしです・・・。
「目 に見えない子」。しずかにタイトルを読み上げて、市原さんが語り始めました。
そこでは、秋の収穫であるキノコの仕分けをしているムーミンパパ、ムーミンマ マ、ムーミンやちびのミイたちが、食卓で思い思いのおしゃべりをしています。その日、その場所にはまさに、ニッショーホールの舞台ではなく、ムーミン一家の食卓がありました。
「それがあんたのわるいとこよ。たたかうってことをおぼえないうちは、あんたにはじぶんの顔はもてません。」
そんな風に厳しくニンニを叱責するちびのミイの台詞や、自分の顔を取り戻したニンニが大笑いしたために、桟橋がぐらぐらゆれた、という情景の描写など、激しいシーンはきびきびと気持ちよく、また、ムーミンの台詞では、「やめろ。」とミイをたしなめる中にもおっとりとした人柄の良さがにじみ出ている、といった演じ方で、ムーミン谷の住人の個性も十二分に伝わってきました。
市原さんの朗読、ほれぼれするほど、格好よかった!
さらに、イベントの前日に初めてお会いになった市原さんの朗読と、あらさんのカンテレの演奏の息がぴったりと合っていたのが、本当に驚きでした。聞いていた自分の頭の中に、本を読むだけでは味わえない、立体的な物語の世界が立ち上がってきたように感じたのですから、本当に、朗読と音楽の力ってすごい。
最後、ムーミンママのセリフで朗読は終わったのですが、感動と余韻につつまれた会場に、カンテレの音色が静かに響いたのでした~。
そして、朗読が終了すると、お2人がインタビューに答えてくださいました。
あらさんからは、伝統的なカンテレは5弦であるけれど、今回の演奏に使われたのはコンサートカンテレといって、39弦もあって見た目も響きも違うということや、素晴らしい市原さんの朗読と一緒に演奏できた感動、ムーミン達に会えた喜びなどお聞きしました。また、市原さんは、いつも、トーベ・ヤンソンと同じように、戦争をこの世からなくしたいと考えながら、朗読などの活動を続けておられること、また、今回めぐり逢ったムーミンのお話も、集まってくださったムーミンファンのみなさまも本当に素敵だと思ったことなどを、語ってくださいました。ムーミンのことはよく知らなかったけれど、とおっしゃる市原さんに、ムーミンもたじたじでしたが、ミイとあらさん、ムーミンと市原さんは最後は手をつないで舞台から退場する、というかわいらしい、エンディング!最高でした!!市原さん、あらさん、本当にありがとうございました~!
会場ロビーに展示されていた、あらひろこさんの5弦カンテレをチラリズム。
フィンランドでは、カンテレ職人さんがつくるものだそうです。
そして、フィナーレ!クイズでも活躍した仲間たちが帰ってきましたよ!!
撮影会の始まりです。
みなさんいっせいにシャッターを切り始めました!!そう、ここでは撮影を我慢してなくていいんです。
いよ、スナフキン!みんなも、ポーズきまってますね。
でもスニフ、ムーミンマニアッククイズで主役だったからかな?ちょっと、はしゃぎすぎ!
そして、撮影会が終わると、みんな丁寧にお辞儀をして、さようならです。ムーミンママのしつけがいいせいかしら。
ではまた来年、会いましょう!きっと来年も、ファンのみなさんはムーミンたちのために集まってくれますよね。
そして今年は、こんな素敵な映像をお届けします。ムーミンたちが動くのってやっぱり楽しいですね。市原悦子さんのムーミンとのふれあいもこちらから。みなさんの記憶に留めていただきたい、2015年出版70周年記念のムーミンの日です!
新金庫番さん、素敵なレポートありがとうございました!サウナ番です。ところで、今年は例年恒例の金沢と、トーベ・ヤンソン展で大賑わいの大阪からも、ムーミンの日のイベントの写真が届きましたので、一緒にご覧いただきましょう。
まずはムーミンビスケットでおなじみの、北陸製菓主宰で8月8日(土)に開催された「ムーミンの日のつどい 2015 in Kanazawa」から。ぬり絵コーナーや工場見学をはじめ、今年も楽しいプログラムが盛りだくさんで、大盛況だったようですよ。
こちらはちびっこに大人気の体験型絵本のコーナー。絵本の「それからどうなるの?」の拡大パネルが設置され、ムーミン絵本の世界に迷い込んだ気持ちになれる楽しい空間。実際の絵本と同じく、ムーミンとミムラねえさんが覗いている穴が開いているところを覗き込んだり、絵本のお話を読みあげたりと、まさにお話の世界を体で楽しんでいる人が多かったのですって。
そのほか、「楽しいムーミン一家」の上映会も行われました。会場に飾られたヒンメリが北欧気分をだしていますね。
そしてムーミンとの撮影会。午前と午後1回ずつの開催で、暑い中、朝は開始30分前から撮影希望の方が並び始め、その人数なんと約100人!こんなにいっぱいの人がくるなんて、さぞやムーミンも喜んだでしょう。
ほかにもビスケットの手焼き体験や工場見学など、レアなイベントが目白押し。今年も幅広い層のみなさんにムーミンの世界を楽しんでもらえたようです。
続いては大阪・あべのハルカス美術館より届いたかわいい2人組の写真をどうぞ。
こちらはムーミンの日の前日8月8日(土)に、ムーミンとリトルミイがあべのハルカス美術館とあべのハルカス近鉄本店に遊びにきたときの様子です。二人とも、ちょっとおすまし?
ムーミンの日当日には、入館者先着101名にポストカードがプレゼントされたとのこと。こういう小さなプレゼントって、なんだかじんわり嬉しいですよね。記念に取っておくのも、大事な人にお手紙を書くのも素敵。
さらに展示室内の「夏の家」再現モデルは特別に中に入れるようになっており、記念撮影ができるようになっていました!これは楽しそう~、私もやってみたかったです!トーベさながらのポーズで記念撮影をされる方もいらっしゃったとか。
現在トーベ・ヤンソン展開催中のあべのハルカス美術館。今回の記念イベントでは、土日の両日ともに開館時間を午後8時まで延長し、多くのファンのみなさんがイベントと展覧会を楽しまれた、素敵な週末になったようです。
最後にもう一度新金庫番です。
そうそう、お団子たちのことも、忘れていませんよ。
寄せては返す、お団子の波。
当日は、朝からこんなにたくさんのお団子たちが集まってくれました。
開演までに、受付に来たミイのお団子あたまの人たちは、みなさん限定缶バッジをゲットできたようです。
そして、こちらが、終演後のミイとの記念撮影の写真です。
撮影の順番を楽しみに待つお団子さんたちに、ミイの視線が優しかったですね。
でも、今年感じたのは、団体で写真を撮ってもらっているミイのお団子さんたちが、なぜかお友達のように親しげに楽しそうにお話をされていたことでした。もしかしたら、だんだん、お近づきになっていたりして。。なんだか、写っている姿も、家族写真みたいですね。
今回、ムーミンの日の集いにご参加になれなかった方は残念でした。
でもみなさま、来年も様々な形で行われるムーミンの日に、ぜひご参加くださいね!
では、また来年、じゃなかった、来週まで、アディオ~ス!!