ムーミンカフェ フローラルバレー訪問記【新店舗レポート】【ムーミン春夏秋冬】

東京・表参道にオープンしたばかりの待望の新店ムーミンカフェ フローラルバレーに行ってきました! ブログ「ムーミン春夏秋冬」特別編として2回に分けてじっくりとご紹介したいと思います。

フローラルバレーってどんな店?

表参道の大通りから外苑寄りに入り、少し落ち着いたエリアに誕生した新しいムーミンカフェ。フローラルバレー=花の谷という名前のとおり、外観から店内の隅々まで華やかな花々で彩られています。

お花の大好きなムーミンママがひっそりとおもてなししてくれるような、わくわく感ありつつも、ゆったりくつろげる空間です。

これまでのムーミンカフェ軽井沢店やムーミンカフェ スタンドと大きく違うのは、手のこんだ料理がいただけるレストランスタイルだという点。お店側が設定したクリスマスなどのイベント期間でなくても、自分にとっての大切な日にいつでもスペシャルなひとときを過ごすことができます。

 

昼メニューはアフタヌーンティー

時間帯によってメニューは2種類(ドリンクのみの利用はできませんので、ご注意を)。11:0016:00アフタヌーンティーです。
3段のティースタンドに盛りつけられたスイーツやセイボリーは思わず歓声が上がるかわいらしさ!

上段から「フラワー」、「ムーミン谷」、「森」というテーマで、ひとつひとつに込められたストーリーや食材について丁寧に説明を添えてサーブしてくれました。美しいエディブルフラワーや小さなお野菜、水に見立てた青いキャンディー、レモンマフィンの上のムーミントロールスノークのおじょうさんまで、すべて食べることができます(ルビーのゼリーの容器とローズマリーはなんでも食べちゃうスティンキーじゃないかぎり残したほうがよさそうですが)。
たとえば、このニョロニョロはマシュマロ。その下の緑の島みたいなものは何でしょう? 驚きの美味しさなので、残さずお召し上がりくださいね。

甘いものとしょっぱいものを交互に食べるもよし、セイボリーから進めてスイーツで締めるもよし、好きなキャラクターを組み合わせてお皿の上でストーリー仕立てにする、なんて楽しみ方も。
タマネギみたいな形のメレンゲが乗ったオレンジショコラタルトは、ファンならすぐリトルミイを連想しますが、横から見るとリトルミイが丸く寝そべっているみたい、上からだとオレンジが髪の毛で顔のようにも見えます。見た目のキュートさだけでなく、さくさくのタルトととろっとしたショコラ、オレンジの酸味が絶妙! マフィンはスノークのおじょうさんにだけチョコレートの花が添えられているなど、細部までこだわりが感じられました。

セットのドリンクはベーシックな紅茶からカフェインレスのハーブティーなど、10種類から2つ選ぶと、ポットで淹れてくれます。また、それ以外にドリンクメニューからスパークリングロゼワインやフィンランド産オーツミルクラテなどの追加注文も可能です。

 

夜はディナーコース

17:00~21:00ディナータイム。前菜とメインは気分や好みに合せて各4種類からチョイスできるプリフィクススタイルです。
こちらの写真は一例ですが、実際はスープとアミューズからデザートまで、タイミングを見計らって順番に提供されます。

フィンランド料理の定番食材ビーツのミニスープは、アフタヌーンティーでもいただくことができました。フォームミルクの甘さとブイヨンの風味で、ビーツの土っぽさを感じさせない洗練されたお味にびっくり。
アミューズはムーミン谷から摘んできたような花々とガラスのスタンドが目を引きます。

前菜には、スウェーデンの人気料理ヤンソンさんの誘惑ふう「じゃがいもサラダとフィッシュフライ」や「スモークしたニシンとサーモンのタルト」など、北欧のエッセンスを感じさせるメニューが。

今回は、シェフおすすめの「サーモンとおやさいのクレヨンテリーヌ」を実際にいただきました。食べるのがもったいないような美しさ! 旬の野菜やエディブルフラワーは全国の契約農家さんから仕入れているとのことで、マイクロトマトやベビーリーフまで味が濃くて、素材を生かしつつ、甘さ、酸っぱさ、ラズベリーソルトの塩気など、食べ進めるごとにたくさんの驚きが。

選べるメインは「ムーミン一家のバカンス」「ムーミンパパのつりの日」と、ユニークなネーミング。ムーミンのエピソードを連想しながら、お料理でどんなふうに表現されているのか、想像するのがまた楽しい。
こちらは「スナフキンの訪れ」。スナフキンの帽子そっくりのグリーンラビオリにはエビとホタテが詰まっています。ほうれん草のパンとスモークバターもお代わりしたくなってしまうほど。

「ムーミン谷の収穫」は赤ワインでほろほろに煮込まれた牛ホホ肉はもちろん、じゃがいものペーストやミニ野菜、ハーブの風味が贅沢な一皿。

食後には「ムーミンママからのごほうび」と名づけられたデザートが。ラスキアイスプッラ(セムラ)を思わせますが、カルダモン香るシューにアーモンドクリームとオーツミルクアイスを入れたオリジナルスイーツです。ほどよい甘さと軽さで、コースの後でもペロリ。
フレンチプレスのコーヒーはフィンランドを思い出すような軽い酸味がデザートとよく合いました。

 

カフェ限定グッズもお見逃しなく!

大満足のお食事の後は、ショップコーナーもチェック! カフェ限定のジャム、選りすぐりのキッチンアイテムやぬいぐるみなどのほか、オリジナル柄のここでしか買えないトートバッグも。

カフェ限定のクッキーとチョコレートはお土産にも最適です。

 

物語を感じながら特別なひとときを

セットメニューのみと聞いたときはハードルが高いかなと思ったのですが、行ってみて納得。アフタヌーンティー、ディナーコース、それぞれにストーリーが感じられて、一部分だけではもったいない!と思いました。ムーミンママの隠れ家にお呼ばれしたような雰囲気のなか、おうちではとても味わえない選りすぐりの美味をぜひ堪能してみてください。

席が空いていれば予約なしでもOKですが、わざわざ行って満席では残念すぎますから、こちらから予約していけば安心です。

次回はムーミンファン目線でよりディープなポイントをピックアップしたご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!

文と写真/萩原まみ(textphoto by Mami Hagiwara