踊るムーミンたちを探せ！【ムーミンクイズ】

いつまでも暑い日の続いた2023年もいよいよ最後の月、今日から12月の始まりですね。

今回のブログはムーミンクイズ形式で、楽しいホリデーシーズンを華やかに盛り上げてくれる新シリーズ「ウィンターセレブレーション」の絵柄を詳しく掘り下げてご紹介しましょう

「ウィンターセレブレーション」の出典は？

ムーミンたちは昔から、寒さ厳しい冬の間は眠って過ごすのが習わし。

最初の小説『小さなトロールと大きな洪水』（講談社刊／冨原眞弓訳）には「ムーミントロールという生きものは寒さが苦手なので、おそくとも十月までには、家ができていなければなりません。」という一節があります。

雪景色やクリスマスを知らなかったムーミンたちが初めての冬を楽しむ、というテーマで作られたオリジナルアートが「ウィンターセレブレーション」です。

これとまったく同じ場面は原作には存在せず、ムーミン・コミックスの絵が組み合わせられています。
では、それぞれのキャラクターたちの元になったのはどんなお話なのでしょうか？

正解は公表されていないので、ここから先はコミックスのページをめくりながら、いっしょに推理を楽しんでいただければと思います。

難易度1：ムーミンママ

まず、バッグを手に軽やかなポーズのムーミンママ。
これは見たことがある方も多いのでは？

勤勉な生活をするよう、正しい市民の会メンバーから諭されて、義務を果たそうと働き始めたムーミンたち。しかし、まじめな暮らしはちっとも楽しくありません。
自分たちらしさとは何かを見つめなおし、笑顔を取り戻した、「ムーミン谷のきままな暮らし」のハッピーエンドの場面です。

難易度2：ムーミントロール

ムーミントロールはちょっと意外なところで発見しました。

彗星が接近し、家財道具を持って逃げ出すものがいたり、インチキ商売が横行したりと、ムーミン谷は大騒ぎ。
そんななか、ダンスパーティが開かれることになりました。スノークのおじょうさんを誘ったのは、甘い言葉を囁く伊達男。ダンスが苦手なムーミントロールもおしゃれなお相手と踊っているうち、だんだんとノリノリに。
ところが、そのふたりが意気投合。取り残されてしまったムーミントロールとスノークのおじょうさんは気を取り直してダンスの続きを楽しみます。

「彗星がふってくる日」の一場面です。

難易度3：ムーミンパパ

片足と手を大きく上げて、ご機嫌なムーミンパパ。
少しわかりづらいのですが、奥のテーブルにご注目！

「黄金のしっぽ」で、しっぽのフサが金色に光りだしたムーミントロールは一躍有名人に。
伯爵家からカクテルパーティの招待状が届き、みんなで張り切って出かけます。
勧められるがままに杯を重ねたムーミンパパは、若い頃のように旧友ウィムジーとテーブルに乗ってどんちゃん騒ぎをするのでした。

難易度4：スノークのおじょうさん

これだ！というカットをなかなか見つけられなかったのがスノークのおじょうさん。

ポーズや表情は違うのですが、スカーフ（ショール？）姿は「やっかいな冬」で見ることができます。

ARABIAの冬シリーズ「ムーミンスライディング」などでもおなじみの「やっかいな冬」、「ウィンターワンダーズ」には冬の装いのスノークのおじょうさんの姿が。

でも、このお話にはそれらしい絵が見当たらず……。

悩んだ挙げ句、とあるムーミン博士にご相談してみると、すぐにこのシーンを教えてくれました。
なるほど、手足などがアレンジされていますが、ポーズは一致！　目の表情が違うとこんなに印象が変わるんですね。

これは、「ふしぎなごっこ遊び」で、いつも悲観的なミーサに楽しいワックスがけの方法を伝授しているところ。足にカバーをつけ、音楽をかけて踊りながら、床をきれいにしています。

そういえば、手回し式のレコードプレーヤーの絵もここに！

リトルミイみぃつけた！

メインのアートにはいないのですが、マグカップやビスケットボトル、手袋などのグッズにはリトルミイとミムラねえさんもいます。

楽しげに踊っているように見えますが、ムーミントロールがしっぽをセメントでかためてしまい、フサが取れたのを笑っているというリトルミイらしい（？）シーンです。

「家をたてよう」には、リトルミイのキュートな魅力が詰まっています。右側の顔に手を当てたポーズもグッズでおなじみですよね。

乾杯ポーズのミムラねえさん

ワイングラスを掲げて、自由な生活に乾杯しているミムラねえさん。

「預言者あらわる」の一場面で、真ん中のコマでミムラねえさんと向かい合っているのが白の預言者です。

ムーミンバレーパークのエンマの劇場では12月の土・日・祝日に、このエピソードが原作のステージ「自由でしあわせな生活」をリバイバル上演中ですよ。

ウィンターイベント続々！

グッズだけではなく、さまざまに展開されている「ウィンターセレブレーション」。
タオル美術館では2024年1月31日（水）まで、３Dプロジェクションマッピングを上映しています。

一方、ムーミンバレーパークでは2024年1月8日（月・祝）まで「ウインターワンダーランド イン ムーミンバレーパーク」を開催中。「ムーミン谷の冬花火」や「サウンドウォーク」など、昼も夜も楽しめる、冬ならではの企画がいっぱい！
期間中、12月29日（金）から全国公開予定の映画『ムーミンパパの思い出』の声優陣、高山みなみさん、大塚明夫さん、谷育子さん、子安武人さん、中尾隆聖さんのサイン入り台本の展示も行われています。
たっぷりと時間をとって（＆暖かい服装で）お出かけくださいね。

ギフトを選ぶなら

また、この冬のお出かけ先として特筆しておきたいのが、横浜に3号店が開店したばかりのムーミンショップ カジュアルエディションと、12月15日（金）にジョイナス 1階に誕生するムーミンショップ ヨコハマ！　
年末年始は休業日や営業時間が異なることがありますので、全国のムーミンスポットの詳細はこちらでご確認を。　

さきほど、出典探しにご協力くださったムーミン博士こと塚本桂子さんが初代きのこ店長を務めたPEIKKOアンテナショップの営業は2024年2月29日（木）までとなりました。お正月から福袋の行列に並んだ思い出のあるムーミンファンも多いのでは……。冬休みに関東のムーミンスポット巡りをする方はぜひ錦糸町もプランに加えてくださいね。

おうちでお買い物を楽しみたい方のために、オンラインショップの情報もお伝えしておきましょう。長く親しまれてきたPEIKKOオンラインショップは年内でクローズとなりますが、今後はMOOMIN SHOP ONLINEで！　お得なキャンペーンや他では買えない限定アイテムが盛りだくさんですよ。

今年も一年、ムーミン公式サイトおよびムーミンブログをお読みいただき、ありがとうございました。少し早いですが、どうぞ皆さま、ムーミンといっしょによいお年をお迎えください。

文と写真／萩原まみ（text＆photo by Mami Hagiwara）